蓼科山の豊かな水で仕込む日本酒が自慢の酒蔵:「武重本家酒造」と「大澤酒造」
近年、ブームとなっている日本酒。
信州長野県は、豊かな山々から湧き出る美味しい水と、それらによってはぐくまれた美味しいお米で仕込まれる日本酒、いわゆる地酒の多い地域です。
佐久市近郊にも佐久13蔵と呼ばれる、昔ながらの造り酒屋が残ります。そんな13蔵の中でも立科町に近い二軒が「御園竹」の武重本家酒造と「明鏡止水」の大澤酒造であり、この二軒が連なるのが佐久市と立科町の境となる「茂田井間の宿」です。
遠くに見える蓼科山から流れ出る清らかかつ豊富な水によって育った米と美味しい軟水で仕込まれた二軒の酒蔵の日本酒は古くから地元の方々に愛され、飲まれ続けてきました。
この二軒の酒蔵が作り出す旧中山道の風情は映画のロケ地に使われるほどで、とっても人気の観光スポットとなっています。
白壁と土蔵が続く昔ながらの町並みが旧街道沿いに続く茂田井間の宿
その昔、江戸時代に主要な街道として整備された中山道。そんな中山道の中には宿場町同士の距離が遠く、中間に設けられた休憩のための町があります。この茂田井間の宿はそんな休憩のための町のひとつです。
江戸時代には正式な宿場町としては幕府に認められませんでしたが、望月宿と芦田宿の中間に位置したこの町は大変な賑わいをもって栄えました。
その名残のように旧街道沿いには白壁や多くの土蔵が立ち並び、往時の風情を色濃く残しています。
そのため、映画「たそがれ清兵衛」のロケ地としても使われ、今なお人気の観光スポットとして訪れる観光客を楽しませます。 旧街道沿いには当時からの用水も流れており、しっかりと整備された町並みでもなく現代と過去の町並みが混在する素敵な風情の街並みとなっています。