信州たてしなに浮かぶ広大な雲海
蓼科山の北麓、標高約1,500m付近に広がる信州たてしなの白樺高原では秋から冬にかけて佐久平方面への雲海が発生する日が多くなります。
この白樺高原からは雲海の向こうに浅間の山塊がまさに海に浮かぶ島のように見え、さらに旭日が昇れば絶景のひとこと。
そもそも雲海はどうして発生するのか?
美しい景色として知られる雲海ですが、実際に毎日発生するわけではありません。(当然です(笑)
正直、雲海がなぜ発生するのか?を知らなくても雲海は運が良ければ見られます。しかし、雲海の発生しやすい状況を知っていれば雲海が作り出す絶景を見ることのできる確率がグンとあがります。
雲海の発生原理
雲海の発生に必要なのは「湿度」と「冷却」です。つまり盆地などで風が少なく、何らかの要因(一般的には低気圧の通過など)で湿度が上がり、更に冷やされる(冬の夜には雲のない状態で起こる放射冷却など)ことで霧となり停滞することで雲海となります。
また雲海を見るには標高が高い、という事も大切ですね!(白樺高原は標高1,400m以上)
ここで立科町をはじめとする佐久平(佐久盆地)ではどうなのか?を当てはめてみると
湿度:日本一の長さを誇る信濃川(信濃川は人型県内での呼び名で長野県内では千曲川と呼ばれます)の上流部の千曲川がゆったりと盆地を流れることで湿度が上がります。(事実、この地域では千曲川に沿って夜間、気嵐(けあらし)と呼ばれる霧が発生し上空に停滞します)
また、立科町では高原エリアも含めて晴天率が高い地域で(2つある町営のスキー場も晴天率80%を謳っています)夜間の放射冷却も多い地域と言えます。
そして風に関しても浅間の山塊と蓼科山も含めた八ヶ岳山塊に挟まれていることから非常に穏やかな風の少ない地域となります。
ここまで読んでいただけると「あ!白樺高原って雲海の発生率の高い場所だ!」とおわかりいただけると思います。